ノーコード(STUDIO・ペライチ)と制作依頼の違い|損しない選び方
この記事の結論:ノーコードか制作依頼かは「安さ」で選ぶと後悔します。本当の分かれ目は、作った後に①誰が更新し続けるか ②いつでも他社・他ツールに移せるか、の2点です。
「STUDIOやペライチなら自分で作れるらしい。でも、うちはプロに頼んだほうがいいのかな……」——ホームページを前に、この二択で止まっている方は多いはずです。
ネットの比較記事は「ノーコードは安い・簡単/依頼は高い・本格的」という表ばかり。でも、その表はいちばん大事なことを飛ばしています。この記事では、費用でも機能でもなく「作った後」で決まるという視点と、実はあまり語られない第三の選択肢を、作る側の立場から整理します。読み終えたら、自社がどこに当てはまるか判断できるはずです。
そもそもノーコードと制作依頼は「同じ土俵」ではない
多くの人が「ノーコード=自分で安く」「制作依頼=プロに高く」と対になっていると思っています。ここに最初の誤解があります。
- ノーコード(STUDIO・ペライチなど):コードを書かずに、ブラウザ上でページを組み立てられるツール。「道具」です。
- 制作依頼:作る作業そのものを人に任せること。「頼み方」です。
つまり片方は道具、もう片方は頼み方の話。プロにSTUDIOで作ってもらうこともできる——これが後で出てくる「第三の選択肢」です。まずはこのズレを外しておくと、判断が楽になります。
料金だけ、素直に並べてみる
代表的なノーコードと制作依頼の費用感です。
| 選択肢 | 初期費用の目安 | 続く費用(月額など) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ペライチ(自作) | 0円〜 | 有料プラン月1,628円〜(4プラン・2026年時点) | 1ページ中心・まず名刺代わり |
| STUDIO(自作) | 0円〜 | Free 0円/Mini 月590円〜(年払い) | デザインにこだわって自作したい |
| プロに制作依頼 | 数万〜数十万円 | 保守月数千円〜 | 本業が忙しい・売上につなげたい |
(料金はSTUDIO公式の料金ページ、ペライチは2026年の各種まとめより。プランや金額は改定されるため、申し込み前に必ず公式の最新料金をご確認ください。)
数字だけ見ると、自作の圧勝に見えます。多くの比較記事はここで話を終えます。でも、本当のコストは初期費用の下に隠れています。
比較表に載らない「作った後」のコスト
ホームページは、公開した日がゴールではなくスタートです。ここで差が出ます。
- ✕ ありがちな失敗:ペライチで週末に一気に作り公開。満足して放置。半年後には営業時間もメニューも古いまま、問い合わせはゼロ。
- ◎ うまくいく形:最初に「毎月ここだけ自分で更新する」と決め、手に負えない設計はプロに任せる。情報が常に新しく、少しずつ問い合わせが増える。
ノーコードは「作る」までは速い。でも更新し続ける担当者が社内にいないと、どんなツールでも止まります。逆に制作依頼は、保守まで任せれば止まりませんが、小さな文言直しのたびに費用と時間がかかることもあります。どちらが良いかは、あなたの会社に「育てる人」がいるかで変わります。
受注現場のリアル:いちばん怖いのは「引っ越せない」こと
MON-techでWEB制作のご相談を受けると、意外に多いのが「ノーコードで作ったけれど、ここから先に進めない」というケースです。私が実際に見た例でいうと——
- ペライチで作ったが、予約や決済まで欲しくなった。でもテンプレートの自由度の範囲を超えられない。
- STUDIOで凝ったサイトを作ったものの、担当者が辞めてログイン情報が分からず、誰も触れない。
- 「他のツールやWordPressに移したい」と思っても、ノーコードで作ったデザインはそのまま引っ越せない。結局ゼロから作り直し。
これが「ベンダーロックイン」、平たく言えば引っ越せない問題です。安く速く始められる代わりに、そのツールの中でしか生きられなくなる。作り直しの費用は、最初の節約をあっさり飲み込みます。安さに惹かれて選び、トータルで高くつく——「安物買いの銭失い」の典型です。
損しない選び方:3つのチェック
どちらを選ぶかは、次の3つで決まります。順番に自問してください。
① 作った後、社内で毎月さわれるか
お知らせやメニューを自分で更新する気と時間があるなら、ノーコード自作は十分アリです。本業が忙しく「作ったら放置」になりそうなら、保守まで頼める依頼が安全です。
② 1〜2年後、機能を増やしたくなりそうか
名刺代わりの1ページで完結しそうならノーコードで十分。予約・決済・会員など「後から増やしたい」気配があるなら、拡張を見据えた設計をプロに相談する価値が大きくなります。
③ いつでも他へ移せる状態を残せるか
ドメインとコンテンツ(文章・写真)は自分の資産として手元に残す。これだけは、どのツールを使っても死守してください。引っ越せる状態さえ保てば、最初の一歩で大きく間違えません。
見落とされがちな第三の選択肢
「自作か依頼か」の二択だと思うと見えませんが、実務でいちばん多いのは実はこれです。
プロにノーコードで作ってもらう——STUDIOのようなツールをプロが使い、設計とデザインは任せつつ、公開後の細かな更新は自社でできる状態にして納品する形です。デザインの質と、自分で育てられる手軽さの「いいとこ取り」ができます。「全部自分」でも「全部おまかせ」でもない真ん中が、中小企業にはいちばん現実的なことが多いのです。
なお、ホームページ制作費は補助金の対象になる場合がありますが、ノーコードの月額利用料のような継続費用は対象外になりやすい傾向があります。補助金の対象経費・補助率・上限・締切は年度や公募回で変わるため、使えるかどうかは必ず最新の公募要領(商工会議所・各補助金事務局)でご確認ください。また、申請書類の作成代行は行政書士の独占業務のため、MON-techは「制度の理解+HPの実装」を支援し、書類作成は提携の専門家と連携して進めます。
まとめ
- ノーコードと制作依頼は「道具」と「頼み方」の話で、同じ土俵ではない
- 料金だけなら自作が安い。でも本当のコストは「作った後」に出る
- いちばん怖いのは、引っ越せずに作り直す二重払い
- 迷ったら「プロにノーコードで作ってもらう」第三の道も検討を
よくある質問
Q. ペライチとSTUDIO、初心者はどっちがいい?
A. 手軽さ重視ならペライチ、デザインの自由度重視ならSTUDIO、が一般的な目安です。ただし「何を実現したいか」で最適解は変わります。1ページで足りるのか、予約や決済まで要るのかを先に決めると選びやすくなります。
Q. ノーコードで作ったサイトを、あとでプロに引き継げますか?
A. 同じツール内の調整なら引き継ぎやすいですが、別ツールやWordPressへの移行はデザインをそのまま移せず、作り直しになるのが一般的です。だからこそ最初の設計が大事です。
Q. まず自作で始めて、ダメなら依頼でもいい?
A. 問題ありません。その場合もドメインと文章・写真は手元に残しておくと、乗り換え時の損失を小さくできます。
自社はノーコードと依頼のどちらが向いているか、補助金が使えそうか——知るだけならタダです。「うちの場合はどう?」という段階で、気軽にご相談ください。
補助金もWEBも、まとめて相談できます。
「うちで使える補助金は?」「この見積り、妥当?」——MON-techは制度がわかる×実装できるワンストップ。まずは無料診断だけでもどうぞ。
無料で相談してみる